2012年7月14日土曜日

大倉高原レポート№23 

大倉高原レポート№23 7月14日(土)

 朝方まで雨が降っていましたが、出かける頃はやんでいました。
 秦野ビジターセンターに寄り、登山道の大雨による被害状況などを聞きました。まだ、現地調査に職員さんが行っているとのことでした。私は、昨日、西丹沢の西沢と用木沢の状況を見に行きましたが、無事であったはずの最初の木橋が、もう今日は、落ちていたとのことでした。日々変化する山の状況は、出来るだけ早く情報収集し、登山計画を立てたいものです。西丹沢自然教室や各ビジターセンターに問い合わせますと、最新の情報を得ることが出来ます。是非、活用してください。
 11時頃から登り始め、いつもの観音茶屋に寄りました。今日は、登山者が少なく、平日以上に静かでした。三連休なので、各地の行楽地へ、出かけたのでしょうか。車で来るとき、国道246号は、いつもより混んでいました。茶屋の重田さんに聞いても、登山者は少ないとのことでした。
 雨上がりと蒸暑さの所為か、ヤマビルが出ていました。さされませんでしたが、数匹、活発に動いているヤマビルを見ました。雑事場辺りに来ますと、ヒルは少なくなりますが、コースから外れたりしますと、いますから注意が必要です。
 堀山の家に、13時30分頃、到着。ちょうどナッちゃんが、外の椅子に座って、手仕事をしていました。私の今日の山行は、この堀山の家が終点です。
 15時に下山し、大倉高原に向かいました。キャンプ場に着きますと、1張のテントが張られていました。その後、テントは3張りになりました。
 大倉高原山の家は、閉まっていました。時間を見ますと16時。水道は、思ったとおり昨日からの大雨の影響で、止まっていました。僅かにポタポタと垂れている程度でした。キャンプの登山者のボトルなのか、赤いボトルが、一つ置いてあり、僅かな水を溜めていました。
 16時過ぎに小屋を後にして、下って行きますと、前方から夏目さんが登ってきました。まだ、小屋に近い場所であったため、私は一緒に戻ることにしました。その後、水道の修理に同行してくれと夏目さんに言われ、二人で水源地に向かうことになりました。以前、私はこの水源を目指し、一人で行きましたが、急傾斜の獣道のような道が続き、途中で不安になり、戻った経験があります。そのようのことから、少し嫌な感じがしましたが、夏目さんの日ごろの苦労を知るためのよい機会と、同行を決断した次第です。
 ここからは、水源地同行記になります。
 大倉高原山の家の水道は、駒止茶屋方面の沢から敷かれています。一ノ沢という場所です。駒止茶屋の少し上に、一ノ沢の三等三角点がありますが、この付近の西側下部にある沢です。一ノ沢から大倉高原までの水道の距離は約2kmです。
夏目さんと、16時半ごろ小屋をスタートしました。ヤマビル用の塩も1キロほど持参です。私は、いつも携行している食卓塩がありますが、夏目さんは、それでは足りないとアドバイス。とりあえず事前に自分の靴にふりかけました。水道は、見晴茶屋を経由して、一ノ沢に続いています。途中、見晴茶屋(ここもこの水道を利用)に寄り、これから水源地へ行くことを告げますと、既にこの小屋の三人が20分前に向かっているとのことでした。二人で後を追うことになりました。
 この水道のルートは、なにしろ獣道のような急斜面を辿る道で、油断をしますと滑落する危険があります。そして、この時期は多数のヤマビルが、待ち構えています。私も靴に塩をたっぷりと振りかけたのですが、中間地点あたりで、二匹足にのぼってきました。少し足に違和感があったので、ズボンの裾を捲ってみますと、既に入り込んで血を吸う寸前でした。急いで、指で摘み、取り除きました。少し遅ければ、やられるところでした。
 沢は雨が降った後なので水量が多く、久しぶりの沢登り体験になりました。現場には、既に3人がいて、外れたパイプの補修作業をしていました。既にあたりは薄暗く、復旧作業もたいへんでした。フラッシュをつかい写真を撮りましたが、それでも暗い感じです。
 夏目さんも加わり、作業は30分ほどで終わりましたが、パイプが折れていたので、応急処置となりました。
 帰路は、5人で賑やかになりました。途中、急斜面をのぼり、空気抜きも行われました。
 他の4人の手や背中、足などに血が滲んでいました。ヤマビルにやれなかったのは、どうやら私だけだったようです。それだけ、仕事をしなかったという証でしょうか。
 私は、夏目さんに見送られ、19時に大倉高原を後にしました。暗い登山道を下っていきますと、前方から大きな荷物を背負ったヨリさんが登って来ました。先週に続き、本日も大倉高原でのテント泊とのことでした。

マルハナバチとホタルブクロ

行者ヶ岳

三ノ塔

堀山の家

大倉高原キャンプ場

大倉高原山の家

水源地の補修作業

同上

水道途中の空気抜き作業